[運営レポート] 事業構想ネットワークはなぜ2カ月で100名も集客できたのか②

· 活動レポート

今回は、組織のソフト面について述べていきたい。

ソフト面から見た振り返り

理念

2020年3月21日に発足した当初、小山先生に3つの目標を掲げていただいた。

ただ、そこに至る具体的なロードマップのようなものはない。とにかく、高いところを目指して、まずは面白そうなイベントを開催し、情報発信していく。このスタンスで大きくしていくイメージだ。

発足当初の3つの目標

  • 1000人規模の事業構想人材のネットワークを構築する
  • 事業構想コンペティションを実施し構想力のある事業を生み出す支援をする
  • 事業構想ネットワークから2030年までに10個の新規事業を立ち上げる

スタイル

前回の記事と被るところもあるが、概ねこのようなスタイルで運営している。

  • イベントの日時を先に宣言して自分たちを追い込む
  • やらされるのではなく、やりたい人が、やりたいことをやっていく
  • 壁にぶち当たったら、柔軟に変化していく

スタッフ・スキル

特筆すべきは、コアメンバーのスキルだ。

かくいう私、実は既に他経営大学院のMBAを修了しているほか、当大学院の現役生として、創立者奨学金支給者に選ばれるなど、自分で言うのもなんだが、優秀な学生であると自負している。

しかしながら、このコアメンバーには足元にも及ばない。ZOOMや、グーグルカレンダー、ドライブの様々な機能を使いこなし、HPもサクサク制作してしまう。見たことも聞いたこともなかった、「Miro」というオンラインコラボレーションツールを活用し、参加型のカンファレンスを見事成功に導いた(ミロといえば、ネスレのMiloしか知らなかった。。。)

このNWに入ってよかったなと思うのは、職場では馴染みの薄い、これらのオンラインツールを実用的に利用する機会が多いこと、そしてそれらをどんどん取り入れようとするコアメンバーの高いマインドに刺激を受けられることだ。

結論

先日、北原先生の授業で、「エフェクチュエーション」という理論を学んだ。一言でいうと「優れた起業家が用いた意思決定の理論」だが、我々のスタイルは、この理論と近いような感じがする(笑)。

対極にある「コーゼーション」という考え方では、まず求める「目的(結果)」からスタートし、「これを達成するには何をすればいいか」を考え、特定の結果を生み出すというものが、不確実性の高い世界ではこの考え方はあまり適さない。

不確実性の高い世界では、あえてゴールは設定せず、今ある手段を利用して行動していく中で、新しいゴールを発見していく、というのが「エフェクチュエーション」理論と理解している。

この理論では「Affordable Loss」といって、許容可能な損失(投資)という考え方がある。「リスクを取ってでも投資したい案件があれば、迅速に行動できるよう、例えば1百万円をその資金として取っておく」といったイメージだろう。

我々NWも、今後新規ビジネスを展開していくことを見据え、今後「Affodable Loss」の考え方を取り入れ、実行できれば、まさに、「優れた起業家」の一員になれる日が来るのかもしれない。

【参考】エフェクチュエーションについてのTEDプレゼンテーション