【参加レポート】福島イノベーション・コースト構想推進企業協議会シンポジウム

· 活動レポート

2011年3月11日に東日本大震災が発生し、福島第一原子力発電所の事故により福島県双葉町全域に避難指示が出された。その後帰宅困難区域が設定され、役場機能はいわき市に移転された。

去年、双葉町について「帰還困難区域」の一部の避難指示を解除されている。そのような状況で今回訪問する機会を得た。ここから本格的な復興をしていくことの困難さと、新たな産業基盤が構築される場として注目しています。

福島県に新たな産業の創出を目指すために取りまとめられた「福島イノベーション・コースト構想」、そして本シンポジウムを主催した福島イノベーション・コースト構想推進企業協議会として100社を超える企業が東日本大震災の被災地を支援し多くの取り組みがなされました。そして今年度末をもって解散することになった。

最後のシンポジウムが2021/3/22に双葉町産業交流センターで開催された。地域を牽引しているお二方がそれぞれ登壇。風と土と 代表取締役の阿部さんが活動されている海士町のキャッチコピーは「ないものはない」。二つの意味を持ち、「ありません」というないことを積極的に受け入れる姿勢とないものはない=「すべてある」という生きていく上で大事なものはこの島にあるという考え。

そして一平ホールディングス 代表取締役社長の村岡さんは、目の前の危機を乗り越えていくために何をするべきか ということは、すべて「木」を見ている 。そして「森」は、自分の人生の目標であり会社の目標・理念でもある「世界 が憧れる九州をつくる」こととのこと。目指しているその「森」の先には、本当に一 人ひとりの人生の豊かさがあるのかということを考えながら、地域づくり、会社づくり、町づくりなどのプロジェクトに取り組んでいかなくてはとのこと。 お二方共に苦悩し今の形になるまで試行錯誤の毎日だったことを感じました。

その後開催されたパネルディスカッションでは「地域復興における 民間企業の役割と可能性」について議論されました。コミュニティも何もかも崩壊していますので、ゼロというより、マイナスからの町づくりとなっていること。とにかく地元で、ここに根づいた人間でまず考えなければいけない。そして課題先進地域であり、これを逆に実証の先進地にして、先進的な技術、制度をここで生み出して発信する。福島でしか経験できないことがある、しかも原発被災地域は本当にゼロから地域をどう作っていくかという世界初のチャレンジが出来る場所であること。これからは、決定プロセスのなかに住民を巻き込んでいく。それにより地元住民の主体性や関心度が高めていきたいと語られた。(文責・有田祥岳)

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